はっこうshopの看板商品「おいしい酢」はコーラより高カロリー!

怪しい老人向け健康セミナーを開くはっこうshopについて調べた

前回までの話

2年ほど前から存在した「はっこうshop元住吉店」がなぜか2021年10月8日オープン!と銘打ってイベントを開催していた。
前々から怪しさ満点と感じていたブレーメンの応援隊は天然ぶって店頭販売の卵を購入。

「酵素を食べてるから栄養豊富」と定員が話すその卵について調べてみた。

看板商品「おいしい酢」を買ってみた

怪しい老人向けセミナークーポン

前日の卵を買ったら、こんなクーポンをもらいました。

おいしい酢かクロワッサンどちらかを100円で買える引換券をもらいました。普段は900円とかする高級なお酢を100円ですからはっこうショップ、大盤振る舞いですね。

ということで100円で発酵ショップの看板商品である「おいしい酢」をゲットしてきたので、ご紹介します。

ピュアなおいしい酢の外観からわかること

原材料表示

発酵ショップのおいしい酢の原材料表示

名称:調味酢

原材料名:醸造酢(米酢、果実酢)、果糖ブドウ糖液糖、蜂蜜、食塩

酸度:2.0%

内容量:900ml

賞味期限:キャップ天面に記載

保存方法:においが強いもののそばや直射日光を避けて保存

販売者:株式会社日本自然発酵 愛知県名古屋市西区牛島町4-8

原材料表示からわかる!甘そうだw

醸造酢に果糖ブドウ糖液糖と蜂蜜を入れてることから甘いお酢だと想像できますね。
酸度は2%とのことですが、普通のお酢は4~5%程度※なので、普通のお酢と比較すると酢の成分は半分以下と言えます。
※名古屋市生活消費センター 食酢

原材料は比較的アッサリ。調味酢の代表選手として挙げられる「かんたん酢」だと昆布エキス等が含まれますが、はっこうshopのおいしい酢には含まれていません。それどころか保存料も含まれていなくて、酸度も低く、糖度は高いので、産膜酵母が発生するリスクが高いですね。冷蔵庫の中の保存をオススメします。

カロリーが30mlで58kcalあります。高カロリーです。

自社で作ってないのでは?疑惑

はっこうショップのおいしい酢と比較するためのミツカン酢の穀物酢の原材料表示
ミツカンの穀物酢の原材料表示

食品表示法によって、食品の表示には規則があります。
有名なものでいうと、原材料は多いものから書いていく…とか。

わかりやすく、自宅にあったミツカンの穀物酢の表示と比較します。

原材料名を比較すると、ミツカンは穀類から始まるのに対し、はっこうショップは醸造酢から始まります。
これは、最終工程をする工場に、醸造酢の状態で持ち込まれたことを示します。

また、ミツカンは製造者と製造所と書かれてるのに対し、
はっこうshopのおいしい酢は、販売者のみの表示で 株式会社日本自然発酵 です。

製造者というのは、その名の通り、自社工場のみで製造している場合のみ使えます。一方、販売者と書かれてる場合は、他社の工場で自社製品を作ってもらっている場合です。

で、さらに、言えば、パンフレットを見ると、さも自社製造のお酢と見れますが、表示を見るとメンタル的にか分かりません。

というのも、ブレーメンの応援隊は食品メーカーのBtoB営業経験があります。
食品メーカーは、自社工場で作っていること、自社工場があることをすごく誇りにしています。
私が勤めていた会社も、お客様の会社も「製造者」と書くことにすごいプライドを持っていました。
だから、自社工場で製造しているなら「製造者」で表記するし、「製造所」も自社工場を書きます。
だって、自分たちが作った!という誇りですから。

だから、なんで販売者表示なんだろうと不思議でなりません。

実際に、大手企業の食品表示を見ていただくと分かると思うのですが、主力商品で「販売者」しか表示せずに「製造者」や「製造所」を書いてない企業はほぼ無いと思います。ミツカンも製造者は本社住所、製造所が工場の住所を示しています。

自社工場で製造してるなら、堂々と書けるので書きそうなものですが・・・

下記パンフレットもクリックすると大きく見れますが・・・うーんわからんなー。あくまで疑惑です。

はっこうshopパンフレット1ページ目
さも自社で作ってるように表記してるけど・・・どうなんだろう??

伝統的な発酵ってwwww

東京農業大学応用生物科学部醸造科学科出身者が言うには
「これって超普通の酢の作り方だよ。
 お酢って、お酒に酢酸菌を混ぜて、1か月放置したらできるんだよ。
 お酒や醤油、味噌の場合は毎日2~3時間おきに櫂(かい)入れが必要だけど、
 お酢は好気性菌だから、水面でしか発酵しないから、
 わざわざ菌を混ぜるより、表面近くにいっぱいいてくれた方が酢酸をいっぱい作れるからね~」

とのこと。
すごく有難そうにパンフレットに書いてあるけど、とても普通のことです。
9割のお酢メーカーは同じ方法で作ってます。

で、この商品が970円するそうなので、970円のクオリティなのか、ぜひ試してみます!

はっこうshop「おいしい酢」を実際に飲んでみた

パンフレットにも書いてあるし、ボトルにも希釈して飲むと書いてあったので早速やってみました。

甘い!!!

想像以上に甘い!そして酸味が弱いw
酸っぱいもの好きの私にはちょっと・・・と、思ってたら、甘いもの好きの夫もちょっと・・・
孫に会いに来てた67歳の母に飲ませてもちょっと・・・と、3人とも難色を示した。

67歳ではまだまだ若すぎて、もっとお年寄りになると味覚的にちょうどよくなるのか?
とにかく甘ったるい。舌に残る嫌な甘さは、果糖ブドウ糖液糖ですね。

料理に使ってみたが、酸味が弱すぎて、穀物酢を加えないとダメだったw

甘すぎるので、我が家では大変不人気のおいしい酢。

何日も誰も飲まないで放置されてるので、見かねてお料理にしてみた。

が、お料理に使うにしても、酸味が足りなくて、穀物酢を普通のレシピ通りにしたうえで、おいしい酢を砂糖替わりに入れてる感じになりました。

カタログにはお料理にも使えると書いてあったのですが、お酢としての味つけではなく、隠し味程度に酸っぱい砂糖という調味料としてみる方が良いかと思います。

少なくても我が家では、おいしい酢だけでは、酢料理としての味付けは不可能でした。ミツカン穀物酢万歳!

おいしい酢が看板商品の理由を推測してみた

  1. 高い利益率
  2. 一般的に言われる酢の効果効能の高さ
  3. ジュースより強い甘さ
  4. お酢に1000円払える客じゃないと、今後の高額商品の購入が見込めない

ここからは一つずつ考察を書きます。

高い利益率

900mlで970円するこのお酢。
ミツカン等の調味酢だったら1L298円~398円とかで売ってます。

しかも、酸度はかなり低いので、水を加えています。
原材料も少なく、果糖ブドウ糖液糖は砂糖よりも安くて扱いやすい調味料なので使われています。

蜂蜜が入っていますが、国産蜂蜜でもなければさほど高い材料でもなく、3番目の表示ですからほんの少しでしょう。

ほんのひとさじでも高価な昆布エキス等が含まれてないことを考えると、原価はミツカンの調味酢より安いのではないかと思います。

一般的に言われるお酢の効果効能

これははっこうshopが言ってるかどうかは確認していませんが、一般的にはお酢にはこんな効果があると言われています。

食後血糖値の上昇抑制、体脂肪・内臓脂肪の減少、血圧低下作用、疲労回復などがあげられます。

また、蜂蜜黒酢で有名なタマノイ酢のサイトにはこんなことも書かれてました。

  • 便秘改善のお手伝い
  • 疲労回復のお手伝い
  • 内臓脂肪を減らす効果
  • ガン抑制効果
  • 高血圧抑制効果
  • 食欲増進作用のお手伝い
  • 血中脂質の低下

老人が気にしてそうな「ガン」とか「内臓脂肪」とか書かれてますね。
実際、お酢は素晴らしい効果があるのは本当のことですから、お酢のことまで疑わないでくださいね!

こういう効果効能を面白おかしく、そして同意を得やすいようにセミナーではうたっているのではないかと思います。

ジュースより強い甘さ

コカ・コーラが45kcal/100mlなのに対し、おいしい酢は58kcal/30ml。
30mlに対して3~5倍に希釈とのことなので、3倍希釈にした場合、コカ・コーラよりカロリーが高いです!
これで健康を謳うとか笑えるわw

人は、甘さがあれば、アンバランスな食べ物でも、美味しく感じてしまいます。
だからこそ、甘さ控えめにして、食塩控えめにして、うまみを生かした料理の美しさ、美味しさは半端ないのですよね。
私もいつも、砂糖と食塩控えめにしていますが、夫には塩振られてます(泣)

旦那がスポーツのためにクエン酸水を作るのですが「蜂蜜を入れて砂糖を入れたら、大体美味くなる」
と言っていましたw

さて、話を戻して、甘くさえしてしまえば何でもおいしくなるのですが、さすがにこれは甘すぎる。
もしかしたら、老人になるとだんだん味覚が感じにくくなることに関係あるのかもしれません。

しかし、果糖ブドウ糖液糖は、ブドウ糖と比較すると10倍糖化を促進します。
身体が糖化すると、シミやしわを増やし、老化現象を促進したり、太りやすくなりますから、本物の健康志向ならば避ける原材料です。まぁ、本当に健康志向なら、コカ・コーラより糖分多くしないですけどねw

つまり、味覚が感じにくいから、とにかく甘くして、最初から老人向けに作っている。

また、甘さは中毒性があって「もっともっと!」となりやすいのも関係あるのではないかと思います。

お酢に1,000円払えない客には、20万とか30万円する高額商品の購入は見込めない

一番大きい理由は実はここではないでしょうか?

私も調べていくうちに10万円以上するサプリや、20万円するネックレス(同等のものがアマゾンで1万5000円だったと)をはっこうショップは売ってるのがわかりました。
だとしたら、最初のフック商品は1,000円くらい安いもんですよね?
市販品なら200~300円のお酢に1,000円くらい出せないと、20万も30万もする商品を買ってくれるわけがないんです。

セレブでもない一般人は、激甘の砂糖水に少しお酢を混ぜた程度の水商売に1,000円も出す気がしないのではありませんか?
最終的に30万円の健康グッズを買ってもらうためには
最初から健康イメージのお酢に1000円を出し渋るような、健康への投資に冷静な判断をする庶民的感覚の人は相手にしたくない!
という心の声が聞こえる気が・・・する。

発酵ショップ高額商品!20万とか30万円の商品について知りたい人へ

結論 やっぱりはっこうshopはあやしい!全然健康でもない。むしろ不健康では?

私の知識を絞り出す限りは、このお酢は健康要素は少なく、むしろ不健康要素が高いと言えます。

これを看板商品に掲げ、グーグル検索ができない老人になんて言ってたら仕込めて、この商品を市販品の3倍くらいの価格で売ってるのか本当に気になります。マジこのお酢はコカ・コーラよりカロリー高くて、コカ・コーラより美味しくないw

はっこうshopの闇を感じてかなり怖くなってきました。
次回は会社の組織について調べてみようと思います!


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