はっこうshopの会社が怪しすぎた件

怪しい老人向け健康セミナーを開くはっこうshopについて調べた

前回までの話

2年ほど前から存在した「はっこうshop元住吉店」がなぜか2021年10月8日オープン!と銘打ってイベントを開催していた。
前々から怪しさ満点と感じていたブレーメンの応援隊は天然ぶって店頭販売の卵を購入。

「酵素を食べてるから栄養豊富」と店員が話すその卵について調べてみた。

さらに、はっこうshopの看板商品である「おいしい酢」を100円でゲットできたので、試飲や表示について調べてみたらすっごい不健康食品だった。

はっこうshopの運営会社についてを調べてみることにする

ここまでの話で、「大したものじゃないのものを針小棒大に健康イメージを与えて、高い値段で売ってるのではないか?」という疑惑が確信に変わってきました。

でも、勝手に疑って、勝手にブログにするのもアレなので、ちゃんと運営会社のことも調べてみようと思います。(それも勝手だがなw)

はっこうshopの運営会社は株式会社NHCグループ

とりあえず、一番大本である株式会社NHCの会社概要をコピペしてみました。

社名株式会社NHC
設立1988年4月
資本金1億円(グループ総資本金3億1100万円)
所在地(本社)〒450-0002
名古屋市中村区名駅2-35-22 TEL:052-300-1188
代表者代表取締役 鈴木貞男
顧問井上幸彦(客員顧問)、鈴木邦芳(最高顧問)、
弘中惇一郎(弁護士)、西脇明典(弁護士)
※全国にコンプライアンス顧問が在籍
売上高2021年3月期 386億円(連結)
従業員数グループ従業員数 1,530人(※2021年3月現在)
事業内容自然食品、健康補助食品、自然派化粧品、
健康機器などの企画、卸、小売業
グループ関連会社(株)日本自然発酵日本製薬工業(株)
(株)名駅都市開発(株)南国発酵
取引銀行みずほ銀行名古屋駅前支店、愛知銀行名古屋駅前支店、
三菱UFJ銀行名古屋駅前支店
加盟団体全国ローヤルゼリー公正取引協議会会員、日本健康・栄養食品協会会員、
全日本健康自然食品協会会員

えっ!資本金1億円!総資産3億円!?超儲かってるじゃん!
って言うか、超儲かってるのを前面に出してるのね。

全国にコンプライアンス顧問が在籍ってことは、それだけ問題も抱えてそうですね。
売上高もコロナ禍で386億円ですか・・・もはや金額が大きすぎてわかりにくいのですが、

386億円÷1530人=2,523万円
2523万円÷12ヶ月=210万円

つまり従業員一人あたり、毎月210万円を売り上げてることになります。
もちろん従業員の中には販売員以外もいるでしょうけど、8~9割は販売員ではないでしょうか?
もし8割が販売員と仮定した場合、販売員一人あたり平均で毎月260万円を売ってることになります。

何をそんなに売り上げてるのか?

では、従業員数が多いようですし、実際に売上をあげてる現場の従業員たちの声を拾ってみることにしましょう。

NHCの転職会議から

「転職会議」という、従業員や退職者たちの生の声を掲載されてる掲示板がありますので、そちらから従業員や元従業員の声を拾ってきました。

ブラック企業でした

はっこうshopのNHCはブラック企業
NHCは休み取れない
NHCは産休後退職を要請される

残業代なし、日曜日以外は月3日しか休みがない、日曜日も休めないことも。
立派なブラック企業ですね。

タイムカードもまだ仕事が残っているのに、強制的にタイムカードを切らされている。
産休育休後に辞めるように勧められるって、これって立派なマタニティハラスメント・・・

と、かなり時代錯誤なことが書かれていました。
社内の体制は相当に前時代的です。

ただし、ブラック企業を支えるために、売れたら報酬として払われるらしい。
ってことは、お金に目がくらんだ人は色んな手法で売りつけるって言うのも想像できる。

明らかに認知症の人にも売る

NHCは認知症でも売りつける

認知症でも売りつける!!!

はいっ!アウト―!!!
認知症の人かどうかの判断も難しいとは思いますが、明らかに認知症のお客さんに売っちゃダメでしょ!

ノルマはなくても上司からのプレッシャーがすごい

上司からのプレッシャー

複数人の口コミに「上司からのノルマの圧がすごい」と書かれていました。
上司からのノルマ圧力がすごいから、必要のないお客さんにも、コカ・コーラよりカロリーが高いお酢を売りつけたりするわけですね…

NHCは、売上を上げるほど、報奨金が多くなるシステムですが、店長はより売上によって報酬が左右されるようです。
営業をやってるとこういう会社によく出くわすので分かります。
で、店長にも生活があるし、ローンがあったりするので、会社からはノルマはないけど、売上が悪いと店長はゴリゴリにプレッシャーをかけられたり、店長の生活にはノルマがあるわけで店長によってはゴリッゴリに圧をかけられるわけです。

とても法律を理解した仕組みで、もし、会社を訴えられたとしても、「会社はそんなノルマは与えてません」ってなる。
全部火の粉をかぶるのは一従業員である店長。そして、その店長によって人生をつぶされるただの平社員のみ。

非常に非情なダークな感じがしますよねぇ。

そんなわけで、良い店長に巡り合えたら、高齢者に不必要なお酢や酵素を与えた普通の卵を売りつける必要はないけど、毎年変わる報奨金制度のために、店長や平社員たちは右往左往して、変化に順応できなくなってくると売りつけてるのではないかなーと邪推しております。
まぁ、それでも会社は良いんですよ。
だって、従業員が勝手にやったことで、会社は命令してない
それで今まで逃れてきたのでしょう。
でも、それが消費者センターに話が沢山積もり積もると・・・

こういう会社の社員は、すごく嘘をつくのが上手じゃないと長くやっていけません。
だって、薄めたお酢に身体に悪い果糖ブドウ糖液糖と蜂蜜を入れただけのものを900mlで970円で売りつける商法です。
ミツカンだったら同じものでも200円位で喜んで売ってくれますよ。
しかも、ミツカンのほうが酢の濃度も高くて、美味しいと私は感じる。
嘘つくのが上手、嘘つくことに抵抗がない、他人が傷つこうがデタラメ商品だろうがお構いなし、または、それらが嘘とわからないくらいおバカ。
という笑顔のサイコパス系の人か、情報を鵜呑みにするだけで確かめない人しか生き残らない会社かと思います。
このページを最後まで読むとわかるかと思いますが、良心がある人には不向きの職場です。

一部邪推は含まれていますが、そうハズレてないかと思います。

どちらにしても、普通の人が生き延びるのには苦しい思いをしそうですね。
自社で健康食品を扱ってるんだから、従業員さんもストレス耐性アップのサプリとか試せばいいのに。
(効果があるかは従業員ご自身で試してみては?もちろん、うん万円を自腹でね。
 そしたら転職会議にこんなにストレスフルなこと書かれなくなるんじゃない?効果あれば…の話だけど。)

最初に渡されるものは怪しさ感じない

オープンのチラシ

発酵ショップ元住吉店のチラシ

最初にもらったチラシはすごく安く書いてますね。
パンフレットを見ると、高くて5万円のサプリ。5万円は高いけど、効果は分からないのでその点の論じることは今はできません。

ただ、最初に配られるパンフレットは高額商品は掲載されてない!

また、セミナー開催の商品説明を見ても1,000円前後の安い商品の案内しかしていない。

あれ?実は本当に健康志向のいい会社なのか?

と、性格がいい人は思ってしまうかもしれません。

セミナー日程のペラ紙

「宣伝時間」と表記していますが、実際はセミナーを行っています。

宣伝を行っているのは、1,000円前後の比較的価格帯の低いものばかり。
残念ながら仕事があるので、潜入調査が出来ずに残念。

このセミナーに参加すると御礼品として宣伝した商品を100円で買えたり、もらえたりするらしい。

2~3ヶ月間は毎日セミナーを行うようです。
元住吉の皆さん!セミナーに行く場合も、このページの下の方までちゃんと読んでから、行ってくださいね!

おいしい酢かクロワッサンを100円で買えるクーポン

怪しい老人向けセミナークーポン

店頭で卵を50円で売ってた日の翌日にこの券を持って行くと、看板商品である「おいしい酢」か「クロワッサン」のどちらかを100円で買えるよ!というチケットをもらいました。

これでおいしい酢を買ってきたのですが、これが本当に美味しくないw
とにかく甘すぎるんですよ・・・なんていってもコーラより高カロリーですからね!

詳しくはコーラより高カロリーのはっこうshopのおいしい酢についてを御覧ください。

はっこうshopのカタログ

写真をクリックすると拡大して見ることが出来ます。

NHCオリジナル食品はだいたい1,000円前後で、市場価格の3倍ほど。

マルエツなどで買える食品は1.2倍ほどの価格で販売。

業務停止命令を受けていた

 最高契約額は1800万円にも。東京都は新聞折込みチラシなどで格安の食料品などを提供することにより人を集め、数ヶ月間オープンする会場で健康に関する情報を提供しながら時間をかけて健康食品や浄水器などの高額な商品を勧誘する事業者(宣伝講習販売)の実態について調査した結果、巧みな話術で健康不安をあおったり、薬事法に抵触するような虚偽説明などにより、健康食品等を多量に契約させていた業者ら7社に対し、特定商取引に関する法律に基づき3ケ月間の業務の一部停止を命令するとともに、東京都消費生活条例に基づき、このほど勧告を行った。 命令を受けたのは愛知県に本社を置く株式会社ピュアや東京都に本社を置くホワイティなど。

エキサイトニュース商取法違反で7社に3ケ月業務の一部停止命令 2008年6月2日 11:00  https://www.excite.co.jp/news/article/Economic_pol_080530_180_4/

株式会社NHCは、株式会社ピュアという法人名でしたが、業務停止命令をきっかけに社名等を変更しました。 株式会社ピュアも代表取締役は株式会shはNHCと同じく鈴木貞男氏。

都では7社がともに共通した手口で違反行為を行っていたとして、例をあげて注意を喚起している。

その内容によると、
(1)新規開店などと言って、格安の値段で、食パンなどが購入できることを強調したチラシを新聞折込や個別配布により頒布し、消費者を近くに設けた仮設会場に案内する
(2)会場はビルの空き店舗などで、入口に会社名の入った看板などがあるが、外部からは中が見えにくい。内部は、いすが並べられ、周りに日用品が陳列してある場合があるが、主力商品は陳列されておらず、話が始まると、扉が閉められるなど、一般の店舗とは、様子が異なっている
(3)最初の数日は、100円程度を集金し、食料品を配り、健康の話を毎日1時間程度行う。特に商品の紹介は無く、健康についての話を面白おかしくするために、高齢者は、役に立つと思い引き込まれて、毎日通うようになる。健康が大事であること、健康を失うとどのようになるか写真などを見せて不安にさせる
(4)数日後から主力商品の説明に入る(宣伝講習販売)。商品の効能・効果について、実験をしたり、医学博士の研究資料等を用いながら説明するため、健康不安を抱えた高齢者は盲目的に信じ込み、契約してしまう。からだの症状にあわせ、多種類の健康食品等を契約することになる
(5)価格について根拠のない相場や今日だけ特別割引、数量限定などと言って煽り、あたかも非常にお得であるかのように誤信させる。消費者の意向を聞くことなく半年から1年分の多量の購入を促す。購入額に応じて会員サービスが行われ、一度購入すると以後絶え間なく契約関係が継続することになる
(6)長期間にわたり店に通うため、事業者と消費者の間に絶対的な信頼関係が生まれているため、購入した商品による健康被害や支払い困難に陥るまで被害に遭っていることに気がつかない消費者が多く、問題が顕在化しない、としている。

契約者は高齢者が多く、最高齢では92歳。最高契約額では1800万円があったが、ほかにも、800万円、626万円、590万円など、高額契約している人がいた。 

エキサイトニュース商取法違反で7社に3ケ月業務の一部停止命令2008年6月2日 11:00 https://www.excite.co.jp/news/article/Economic_pol_080530_180_4/

えっ?今と変わって無くない?

少なくても、1~3までは変わってないのを確認している。
元住吉のはっこうshopも中が見えないようにわざわざついたてをされてるけど、異常なほど椅子が並んでる。

そして、高齢者だけに声をかえて、絶対若い人には声かけない。
これは絶対と言える。毎日ブレーメン商店街を3~4往復歩いてればそのくらいわかる。
ブレーメンの応援隊の好奇心を舐めるなよ!

名前だけ変えただけで、中身は一緒!
中身は業務停止命令をくらった企業と一緒ですからね!

業務停止命令は、きちんと法律を守れてない会社に、法令遵守をできるように国から指導を受けるのですが、3ヶ月間の停止期間だったようです。3ヶ月たった後も、しばらくお店を閉店していて、利用者からは「クーリングオフ封じ?」とも言われていたそうです。

ちなみに、2008年の6月に業務停止命令を受けていますが、今も株式会社ピュアは存続中。
ただし、イメージが悪いと思ったのかNHCグループには入っていません。(株式会社NHCと株式会社ピュア両方を確認)
ちなみに、この2社は売ってる商品は大差ない。ほとんど一緒でした。

ピュアはふれあガーデンと言う名前の店舗名でやっていましたが、行政処分のイメージがついたので、はっこうshopという名前をつけたのでしょう。
味噌を手作りするほど、発酵大好きなので、最初は嬉しかったのに実態を知るほど発酵とは遠い位置にいるようです。

コロナ初期でも平気で3密で高齢者にセミナーやってた

元々怪しいとは思っていたけど、「あーこの会社は高齢者をカモにしてるな」と感じたのは
まだコロナ初期の2020年2月~3月頃も平気で3密で1時間のセミナーを行っていました。

セミナー参加者以外に絶対に何を話しているか聞かれないようにするためか、ドアもピッチリ締め切ってて
今より全然未知のウイルスで、全国がガクブルしてる中、
その時既に海外からの情報で分かってた最も重症化、死亡しやすい高齢者を集めてセミナーを開くとか狂気の沙汰だと感じました。

ここから、この会社は高齢者の健康や長生きなんて全然目指してないんだと、確信しました。
高齢者が健康で長生きできるようにするには、そういう時はセミナーなんてしないですよね。
せめてワクチンが打てる様になってから…とか、感染しない方法がわかったら…とか。
全国的にもカオスの状態の中で、椅子で埋め尽くされた店舗内は超3密でした。
まだ日本で新型コロナで死亡者が出始めた頃(志村けんさんがなくなった頃)の話です。

なお、2020年4月以降はセミナーやってたかどうかは知りません。
なぜなら私が出産に伴い完全自粛モードになってしまったから。
今より情報がなく、妊婦が感染したらどうなるのか、赤ちゃんに影響があるのか、とか調べながら、毎日ガクブルしながら出産を迎えたのですが、そんな中、セミナーを開いてたので衝撃を受けました。
中国の武漢で人が倒れまくってる写真や動画を見てたから…半分くらいは捏造と、そこいらで寝転がれる国民性のせいかもしれないけど、とにかく日本中が不安でいっぱいになってた頃ですから。

ある意味、そんな状況でもはっこうshopに通ってしまうほどなのでしょう。

高額商品はパンフレットには載ってないけど40万円の磁気ネックレスやブレスレットがある。それって昔からある怪しいやつじゃ…

ネットで見る限りははっこうshopの高額商品はネックレスとブレスレットに40万円、サプリが15万円と、かなり高額
(参照 NHCふれあガーデンで高額商品を…インチキ商法なの?)←このサイトはかなり具体的で面白いですよ!お母様が大変なことになってるので全く笑えませんが…実際に買われた写真も掲載されてるのでご覧ください。

磁気ネックレスにはダイヤモンドを使ってると言ってるそうですが、ダイヤモンドって等級によって価格は全然違うのでダイヤモンドの端くれのもはや炭素となんかが混ざってるものでもダイヤモンドになります。
現に、二人で10万円のプラチナの結婚指輪を作った時はダイヤモンドプレゼントしてもらいました。
胡麻の4分の1位のサイズでもダイヤモンドはダイヤモンド。指輪の場合は主張がなくて良かったけど
この磁気ネックレスの場合は、ダイヤモンド=高級=高くて当たり前!みたいなイメージで売ってますね。

最初に配られるパンフレットにはそんな高額商品は載ってないので、あくまで推測ですが、信頼関係ができてきたと感じたあたりで、カモにされてしまった高齢者に高額商品を紹介して売ってるのかもしれません。
高額商品を買わない客には「もう来ないで下さい」と言うそうです。 (参照 NHCふれあガーデンで高額商品を…インチキ商法なの?)このポイントは「高額商品を買わないなら」なので1,000円前後のものではだめなのでしょう。
一人あたり210万円の売上を上げるためにはそんな少額をチマチマ買われても迷惑!ってことでしょうか?
アムウェイさえかわいく見えるじゃないか!!おいっ!!

なんと、看板商品であるコカ・コーラよりカロリーが高くて認知症の原因とも言われている果糖ブドウ糖液糖がたっぷり入って、肝心のお酢は希釈されてる「おいしい酢」900ml970円はまだ安い方の商品だったというのが衝撃でしたw

はっこうshopの手口のおさらい

  • もともとあっても1年ほど閉店しておいて、オープン記念として店頭で、お酢、パン、卵などの生活必需品を格安(50円とか100円)で売って、後日のセミナーに誘い込むチラシを渡す
  • セミナーを1時間行う。最初の数日は特に商品の説明とかもなく、健康の知識を得られるため役立つと思い通うようになる。その中で不健康の怖さ、病気の怖さを写真等を使って説明する。セミナーを1時間聞くと100円で商品が買えるのが餌。
  • さらに数日たつと、主力商品の説明を開始。健康の大切さや病気の怖さを見てきた高齢者たちは盲目的に宗教的に?信じる
  • 今日なら安くなる。などと言って、値引きを行って、今日契約しないと損するかのように話し、高額商品契約をする

あと3年くらいでまた業務停止命令をくらって、社名変更しそうですね。

ブレーメン商店街のお店から大きな袋を抱えたお爺さんがニコニコしながら出てくるのを見たことがあります。
細いお爺さんだったけど、瓶やらなにやらいっぱい買ってました。

今後もきっと高額商品を売り続けるのでしょうね・・・

少なくても自分の身内には、「はっこうshopはこんな商法だからね!」と釘を刺しておきます!

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